たまりば

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2021年09月12日

事例:ファンドライバ基板

先日プリント基板を開発した事例を差し支えない範囲で記します。

あるお客様より長期保存している農産物に使う装置を開発するにあたり、ファンドライバを作ってほしいという引き合いをいただきました。

初めてのお客様です。10分程度、目的や生産数などインタビューして口頭で金額を打診しました。
今回マイコンがなく、電子部品の組み合わせだけでもよさそうです。
注文書をいただいたので試作開発開始。

3週間で以下のような基板を作りました。

事例:ファンドライバ基板

この基板の場合はいくつか間違いがありました。さらに基板を作った後に外部のスイッチの変更の連絡もありました。基板の間違いと、スイッチ変更のために、ジャンパー線を這わせたりして回路を修正。何とか動作するようにました。

お客様に評価していただくために取り急ぎ1枚送付。
当社では、並行して 過電圧や逆接続、連続断続運転試験など 様々なテストをしました。

実際に使ってみたお客様から 使えるファンの種類を増やしたいという要望があったりして、当初は 指定のファンだけだったのが2種類のファンを選択して接続できるようにしました。
結果として コントロール端子無しのファンと PWM端子で回転速度コントロールができるファンを使えることができるようになりました。これにより電圧が合えば世の中の多くのファンが接続できるようになりました。

当社の評価やお客様のフィードバックの結果、不要な部品、コネクタを削除。また、逆に必要な回路も追加して二次試作完成

事例:ファンドライバ基板

この回路でOKとなりました。

今回は1回の作り直しで製品レベルまでもっていきました。
最初の電話をいただいてから 1カ月半 (途中夏休み期間あり)、電話とメールのやり取りだけで開発完了となりました。
お客様の担当者が即断即決できる立場だったこともあり、短納期対応ができたのではないかと思います。


基板を作りたい。社内で基板を開発したがトラブル続きなど、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
左のオーナーへメッセージのボタンをクリックするか
電話 03-6908-6697 までお気軽にお電話ください。

令和デバイス 担当 菅原




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    Posted by suga41 at 11:29│Comments(0)技術紹介
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